今回は「In-Game」の項目の後に「Allianceの課題」という項目を作った
以下、乱文
Alliance vs Supa Hot Crew
・Ban
ALL: Vi/ Cait/ Elise
SHC: Kass/ Leb/ Pant
・Pick
Lucian (ALL) → Wukong/ Thresh (SHC) → LeeSin/ Trundle
(ALL) → Lissandra/ Jinx (SHC) → Kayle/ Leona (ALL) → Gragas (SHC)
・Role
ALL
Top: Trundle, Jungle: LeeSin, Mid: Kayle,
ADC: Lucian, Support: Leona
SHC
Top: Lissandra, Jungle, Wukong, Mid:
Gragas, ADC: Jinx, Support: Thresh
・Comp & Strategy
ALL
ALLの構成はTeamfightもPickもできるバランスがとれた構成だ。序盤はLeeSinのPick能力、しかし試合が進むにつれKayleのPick能力が強力になっていく。TrundleはTPをもつことでSplit Push能力を確保している。またPassiveとULTを活かしたSustain能力でFarmをし続けることで終盤における不沈艦のごときTankになるのが役目だ。
SHC
SHCの構成はTeamfight Compといえるものだろう。どのRoleのChampもAoE DamageもしくはCCを持っており、集団戦におけるDamageとZoningに優れている。理想的な流れとしてはWukongのInitiateからThreshのFollow Up、次いでLissandraとJinxのULT、そしてKillを取りこぼさないためのGragasのULTといったものと、相手のInitiateをGragasのULTでやりすごし孤立した敵を各個撃破していくという2つの流れがある。InitiateもできるしCounter-Initiateもできる、非常に優れた構成だ。
・In-Game
Lv1、互いのJunglerは共にTop寄りのBuffからJungleを始めた。互いにBuffを狩り終わった後、WukongはRecallしたが、一方のLeeSinは敵のJungleにWardを刺しに行きつつMidへのGankを狙っていた。ここにはWukongとLeeSinのJunglingの違いが表れている。WukongはLate Gameを睨んだFarm Junglerだ。序盤は弱くGankもLv6までほぼ不可能と言ってよい。一方のLeeSinは序盤の少数戦やGankに長けているが、しかし試合が進むにつれて相対的に弱くなっていくJunglerだ。
LeeSinは最初の買い物でSpirit StoneとDrans Bladeを買っていた。これはGankを決めるという意思の表れであり、事実MidのGragasにGankを決めKillを取っていた。一方のWukongはSpirt StoneにPink WardとStealth Wardという買い物であった。Gankで試合に影響力を及ぼせないかわりにWardingで敵のJunglerの脅威を排除しようというのが狙いだ。8分20秒におけるMidのWardingをみてみると、ALL側はTop寄りに1m Ward、そしてBot寄りに3m Wardだ。一方のSHC側はTop寄りにPink Ward、Bot寄りに3m Wardだ。1分後にはALL側はLeeSinがWardingしない限りBot側の視界しか確保できないことになる。
9分10秒、SHCはBotのUmbushからの素晴らしいEngageによりLeonaを殺すことに成功、そのままDragonを確保する。ここで注目したいのはSHCの素晴らしいプレイではなく、LeeSinが2回目の買い物でもWardを買わなかったことだ。LeeSinはRuby Crystalと靴、更にDrans Bladeを1つ買い足した。GragasへのGankを成功させることに重きを置いたのだろうし、さらにはCounter-JungleによるWukongの封殺も狙ったのだろう。Jungler同士のMind-Gameに勝つ、そういう意思と自信の表れともとれる。だが実際は・・・。
12分15秒、BotのMinion Waveが敵のTowerに到達するタイミングでWukong・Jinx・Threshが仕掛けた。Gragasの寄りもあってLucianとLeonaを殺すことに成功した。ALL側はこのGankを全く予想していなかったに違いない。WukongはMidかTopをGankするという予測のもとに試合を組み立てていたはずだ。ALLのMidとTopはEU随一のPlayerだ。Dragonはすでになく、SHCはその2人を潰すために動いてくるだろう。そういう予測を立てていたのではないだろうか。
その後、LeeSinはBotのCoverには参加せずにMidをPush、そのまま敵の赤BuffへとCounter-Jungleをした。しかしそれはSHC側もMidのWardで察知しており、Lissandra・Gragas・Wukongの素早い寄りでLeeSinを殺すことに成功する。
その後は特に言及するところはない。SHCは途中で何度かSolo Killされたが、優位を維持しながらObjectiveを確保し試合に勝利した。
・Allianceの課題
この試合でALLは2つの大きな課題が浮き彫りになった。まず1つ目はMidのFroggenとJungleのShookとの間の連携が乏しいことだ。CLGのDexterが言っていたようにGankを決めるだけが「連携」ではない。Mid周辺のVision Controlと敵のJungleへのCounter-Jungle、この2つをこなしてこそ「連携」が確立されていると言えるわけだ。この試合の2人はどうだったか振り返ってみよう。まずShookはSightstoneを買うまでWardを買わなかったし、Froggenは1度の買い物でWardを1つしか買っていなかった。Shookの意図は前述したようにGankとCounter-Jungleによって敵にPressureをかけることだ。しかしそうなるとWardingが乏しくなってしまう。そこをFroggenが補うべきであった。Counter-Jungleにおいてはどうか。6分40秒ごろからShookは赤BuffのStealを狙っていたがFroggenはそれに合わせた行動をとっていない。この時点での最適解は早めにRecallして買い物を済ませてからLeeSinの元へ行き2人でCounter-Jungleをすることだろう。
もう1つの課題は誰が試合を動かしていくのか、チーム内にズレがあることだ。前述したようにTopのWickdとMidのFroggenはEU随一のPlayerだし、そこがALLの大きな強みとなっている。一方でBot Duoの2人も優れたPlayerであるし現在のMetaではADCとSupportは序盤からSnowballしやすく、試合に大きな影響を与えやすい。どのLaneが試合を動かすのか、チーム内で合意が形成されていないのではないか。全員が試合を動かそうと思っているのではないか。意識としてはそれでいいし、開始時のイーブンな状況や勝っている状況では大きな強みになる。だが相手に優位を取られた時、どう試合を盛り返していくのかというチームの共通意識が全くみられない。ShookはTopとMidがチームの鍵だと思っている一方で、NyphはBotから試合を動かそうとしているようにみえる。LeonaはOffensiveでSnowballyな選択だ。守勢にまわったときは他のSupportと比べると弱い。しかしShookはBot DuoをSnowballさせるような動きはしなかった。ALLが優位を取られるとなし崩しに負けてしまうのは、チームの共通意識にズレがあるからではないだろうか。
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