2016年1月5日火曜日

LCK 2016について

LCK 2016についてのまとめ
(2016年1月11日追記)




・大会形式

大会の開幕は1月13日の水曜日、午後5時から。

レギュラーシーズンは1日にBo3の試合を午後5時から2回行う。
水曜日から土曜日まで4日連続で行い、1週間でBo3の試合を合計8試合行うことになる。

(以下の項目は未確定、2015年のサマーシーズンの大会形式を参考に記述)
レギュラーシーズン終了後、上位5チームがプレイオフへ進出する。
プレイオフはシングルイリミネーションのパラマス式トーナメントで、上位チームほど試合数が少なく設定される。

Bo3中の試合の合間のメンバー変更が可能、またDraft Phaseにコーチが参加することも可能。
試合終了ごとにMVPが選出され、ポイントが付与され(レギュラーシーズンは100ポイント、プレイオフは200ポイント、決勝戦は300ポイント)、最も多くのポイントを獲得した選手がシーズンMVPとして表彰される。
また各Role(Top, Jungle, Mid, ADC, Support)で最もKDAが高かったものもシーズン後に表彰される。


・参加チーム

Afreeca Freecs


Coach - Kang Hyun-jong / Jeong Je-seung

Top - ikssu
Jungle - lira / Seonghwan 
Mid - Mickey / Lindarang
ADC - Sangyoon
Support - SnowFlower

ついにRebels Anarchyにスポンサーがついた。Afreeca TVがスポンサーとなり、チーム名をAfreeca Freecsに変更した。メンバーの加入や脱退はないが、新たにコーチが2人加わりLCK 2016に臨む。

なんといってもスポンサーがついたことによる練習環境の質の向上が大きな強化ポイントになるだろう。今まではゲーミングハウスもない中で戦っていたが、2016年からは安定した環境で練習できることによるパフォーマンスの向上が期待できる。昨シーズンは厳しい環境の中でもあれだけの印象的なパフォーマンスを残したわけだから、今年の彼らは大きく飛躍するかもしれない。

鍵となる選手はMickeyだ。チームを引っ張るプレイメーカーであり、チームで最もダメージを出す中心選手だ。キルへの関与率も高く、彼の周りで試合が動くことが非常に多い。Mickeyがチームを引っ張り、好循環のきっかけとなれればAfreeca Freecsのプレイオフ進出は現実のものとなるだろう。


CJ Entus


Coach - Reach / Cain

Top - Shy / Untara
Jungle - Bubbling
Mid - Sky / Bdd
ADC - Kramer / Ghost
Support - MadLife

CJは2015年から2016年にかけて大きなメンバー変更を行った。Ambition、CoCoが移籍し、Spaceが引退、さらにはサブメンバーだったHelper、Trick、Maxも他チームへ移籍している。またコーチ陣が総入れ替えとなり、Najin e-mFireで指揮を執っていたReachをヘッドコーチに、そしてNajin e-mFireでSupportをしていたCainをコーチとして獲得した。

前シーズンから在籍している選手はTopのShyとSupportのMadLifeのみであり、実はその2人もCJから脱退するつもりだったというから驚きだ。Preseason中に行われたKeSPA Cupの決勝戦で負けたことがCJに留まる理由になったようだが、もしかしたら全て違うメンバーになっていたかもしれない。

Untara、Bubbling、Sky、Kramerは新たにCJに加入した選手たちだ。BddとGhostはCJの練習生だったのでShyやMadLifeとの連携という面ではあまり問題にならないだろう。UntaraとSkyは競技シーンの経験がなく、Bubblingは韓国の2部にあたるChallenger Koreaで戦った経験をもち、Kramerは台湾の1部リーグのFlash Wolvesに所属していた。

ベテランのShyとMadLifeがルーキー達をコントロールしながら戦っていくことになるだろう。ゲームでの役割だけでなくコミュニケーションにおいても彼ら2人が土台となってルーキーを導いていく必要がある。そのうえでBddのプレーに期待したい。彼はどうやら操作技術に優れたプレイメーカーのようなので、CoCoの穴を埋めることができればCJの飛躍は充分ありえるだろう。

開幕戦にはShy / Bubbling / Bdd / Ghost / MadLifeというメンバーで臨むのではないか。


Jin Air GW


Coach - Han Sang-yong / Chun Jung-hee

Top - TrAce / SoHwan
Jungle - Winged
Mid - Kuzan / Blanc
ADC - Pilot
Support - Chei /Sweet

JAGもまた少なくないメンバー変更を行ったチームだ。昨シーズンまでのキープレイヤーであったJunglerのChaserとMidのGBMが移籍し、またベテランのCpt Jackも移籍した。一時はTopのTrAceもチームを抜けたが、3週間後に復帰した。

新たに獲得した選手はおらず、練習生も含めた既存のメンバーで戦っていくようだ。しかしChaserとGBMが抜けた穴を埋めることは非常に難しいだろう。序盤は苦戦が予想される。しかしプレイメーカーであるKuzanがフィットしたら好成績を残す可能性は高い。彼はJAGに欠けていた爆発力を持っているからだ。GBMは優れたMidであったが、一方でかなり安定志向でありそれが原因で勝ちきれない試合がいくつもあった。KuzanがJAGを勝ち切れるチームに導く可能性は十二分にあるといえるだろう。

開幕戦はTrAce / Winged / Kuzan / Pilot / Cheiというメンバーで臨むのではないか。


KT Rolster

Coach - Lee Ji-hoon / Oh Chang-jong / Kim Hwan

Top - ssumday
Jungle - Score
Mid - Fly
ADC - Arrow
Support - IgNar / Hachani

KTはPiccaboo、Nagne、Edge、Fixer、Machの5人が抜け、Fly、IgNar、Hachaniの3人が加入した。

特にPiccabooの脱退は大きな痛手となるだろう。昨シーズンのKTは彼を中心として序盤から試合のコントロールを握っていた。またNagneという計算できる安定したMidがいなくなったことも大きい。一方でIgNarという新たなタレントを獲得できたことは大きい。彼はPiccabooの穴を埋める可能性を充分に持つアグレッシブなSupportだ。さらには昨シーズンにはAnarchy(現Afreeca Freacs)でヘッドコーチを務めていたHachaniが復帰したことでSupportについては問題ないかもしれない。Flyは昨シーズン1年間を中国で過ごし、大半は2部リーグのLSPLを舞台に戦っていた。1年ぶりの韓国復帰であり、彼がどれだけのパフォーマンスを発揮できるのかは未知数だ。インタビューでは全てのChampionを使えると答えていたが、果たして。

鍵となる選手はssumdayだろう。昨シーズンはTopのプレイメーカーとしての地位を確立したが、WCSでは不完全燃焼だった。今年こそという思いは強いはずだ。

開幕戦はssumday / Score / Fly / Arrow / IgNarというメンバーで臨むのではないか。


Longzhu


Coach - Kang Dong-hoon / Kang Byung-ryul / Choi Seung-min / Lustboy

Top - Expession / Flame
Jungle - Chaser / Crash
Mid - CoCo / Frozen
ADC - Cpt Jack / Fury
Support - Pure / Zzus

Longzhuは今年のオフシーズンの注目の的だったと言えるだろう。多くのメンバーを獲得/放出し、Incredible Miracleから改名した。Longzhuから脱退したメンバーはIgnar、TusiN、Roar、Lilac、Apple、Paragonの6名であり、獲得したメンバーはFlame、Chaser、CoCo、Cpt Jack、Fury、Pureの6人の選手とコーチとしてLustboyの計7名だ。FuryはRiotの競技規約に違反したため2月11日まで出場停止措置を受けている。

ビッグネームを数多く獲得しているだけにいやが応にも期待は高まってしまうが、しかしコミュニケーションの整備や連携、試合の作り方などクリアすべき課題は多い。噛み合えば強力なチームとなるだろうが、実際は難しい時期を過ごすことになるだろう。サマーシーズンから本領を発揮することになるのではないか。

鍵となる選手はChaserだ。彼が試合をしっかりと作ることができれば難しい時期を短くすることにつながる。FlameやCoCoといったCarryを活かすだけの土台を構築することができればWCS優勝も夢ではない。個人的には長期間くすぶっているFlameのパフォーマンスも気になるところだ。Metaの移り変わりによってメインストリームから外されてしまった選手だが、操作技量は一級品だ。彼の活躍にも期待したい。

開幕戦はFlame / Chaser / CoCo / Cpt Jack / Pureというメンバーで臨むのではないか。


Najin e-mFire → e-mFire


Coach - ViNylCat / Micro

Top - Hipo
Jungle - Crush
Mid - Edge / Roach
ADC - SSol
Support - GuGer

Najinは昨シーズンまでに所属していた全ての選手とコーチ共がチームを脱退し、一から作り直しを迫られている最中だ。Najinは企業チームとして後援はしないが、チームは存続すると発表し、さらにはチーム名とチームロゴの変更も示唆している。組織的な大変革が行われていることは間違いない。幸運なことにコーチのViNylCatが戻ってきたが、TopとJungleは未だ未確定のままだ(1月5日現在)。開幕戦までには間に合わせると思うが、練習時間があまりとれず厳しい状態で臨むことになるだろう。

EdgeとGuGerが競技シーンの経験をもっているが、Edgeは8試合、GuGerは台湾リーグだったこともあってほぼルーキーと言って差し支えないだろう。

残念ながら現状では最下位候補と言わざるを得ない。


Samsung Galaxy


Coach - Choi Woo-beom / Kim Jeong-soo 

Top - CuVee / Helper
Jungle - Ambition
Mid - Crown
ADC - CoreJJ / Stitch
Support - Wraith

Samsungも大きな変更があったチームだ。Ace、BlisS、Eve、Fury、Lunaが脱退し、Ambition、Hleper、CoreJJ、Stitchが加入した。

CuVee、Crown、Wraithというチームの核が残り、なおかつAmbitionとCoreJJの加入は非常に良い補強ができたと言えるのではないか。連携面をうまく整備できれば昨シーズン以上の結果が期待できるのは間違いない。

鍵となる選手はAmbitionだ。昨シーズンにMidからJungleへ転向し、WCS出場は逃したものの好成績を残した。彼がチームを引っ張ることができれば以前とは違うSamsung Galaxyをみられるかもしれない。

開幕戦はCuVee / Ambition / Crown / CoreJJ / Wraithというメンバーで臨むのではないか。


SBENU Sonicboom


Coach - Park Jae-seok / Wi Dae-yun

Top - SoaR / Soul
Jungle - Catch / Flawless
Mid - SaSin
ADC - Nuclear
Support - Secret

SSBはサブメンバーだったviviDとdo itが抜けたのみ(追記: CatchがDFMへ移籍)で大きな変更はない。そのため連携面での不安はないが、一方でLCK初参加だったとはいえ昨シーズンの成績はお世辞にも良いものとはいえなかったことも事実であり、新たなメンバーの加入もない中でオフシーズンに質の高い練習ができたかが鍵となるだろう。他の多くのチームがメンバー変更を行っているので、序盤は好スタートを切れる可能性はあるが、しかしそれが持続するかどうかは疑問だ。

鍵となる選手はSaSinだろう。KDAこそ低いものの、安定してダメージを出しているしある程度のChampion Poolもある。彼がステップアップすることができれば好成績を残すことができるだろう。

開幕戦はSoul / Flawless / SaSin / Nuclear / Secretというメンバーで臨むのではないか。


SK Telecom T1


Coach - Li.E.S / KkOma / PoohManDu

Top - Duke
Jungle - bengi / Blank
Mid - Faker / Scout
ADC - Bang
Support - Wolf

昨シーズンの世界王者であるSKTは中心メンバーをほぼ全員残留させることに成功したものの、チームのリーダー兼指揮官であったMaRinが脱退してしまった。またT0MとEasyhoonも抜けたが、SKTとしては大きな痛手にはなっていない。MaRinの穴を埋めるのはDuke、昨シーズンで高評価をされた期待の選手だ。BlankというルーキーのJunglerが中国から韓国へ出戻りという形で加入し、練習生だったScoutが年齢制限をクリアしてメンバー登録された。またSeason3 WCSを勝ち取った時のSupportであるPoohManDuがコーチとしてチームに復帰した。

SKTはスターターこそ1名しか変わっていないが、その1名が指揮官だっただけに影響は非常に大きい。誰が指揮官となるのか、もしくは分担していくのか、いずれにせよコミュニケーションの部分を整備できているかどうかが序盤のパフォーマンスに大きく影響するだろう。

鍵となる選手にはDukeを挙げざるを得ない。彼がどれだけMaRinの穴を埋められるかが注目点であり、期待されている点でもある。MaokaiやGnarといったTankやHecarimやRumbleといったBruiserまでプレーできる幅の広さをもつだけに、彼への期待は非常に大きい。またSKTはサブの選手を活用することに長けたチームでもある。ScoutやBlankがどういったパフォーマンスをみせてくれるかも期待したい。

開幕戦はDuke / bengi / Faker / Bang /Wolfというメンバーで臨むのではないか。



Tigers → ROX Tigers


Coach - NoFe / SSONG

Top - Smeb
Jungle - Peanut
Mid - KurO / Sylph
ADC - PraY
Support - GorillA

TigersはHojinが引退し、Wisdomが脱退した。1月5日現在、加入選手はいまのところ発表されておらず、Junglerが空席の状況だ。さらには懸念のスポンサーの発表もまだであり、チーム名が変更される可能性もある。

なんといってもSeason5世界2位のチームなわけだから、大きな変更がなかったとしても良いパフォーマンスをみせてくれるだろう。しかしJunglerの加入が遅れていることが懸念事項だ。練習不足や連携面の整備が行えないことが序盤の成績に影響するだろう。またTopのSmebはWCSでは好パフォーマンスを披露したものの、Metaに大きく左右される選手なだけにSeason6のMeta次第では厳しいことになるかもしれない。適応能力を高められるかも課題になるだろう。

鍵となる選手はGorillAだ。Junglerの変更によってGorillAへの負担はより大きなものとなるのは間違いない。万能な選手なだけに、その期待に答えるだけのポテンシャルは充分もっている。昨シーズンは、チームの構成上仕方ないが、ディフェンシブな役割を与えられることが多かった。今シーズンはよりアグレッシブな、イニシエーターとして活躍するところも期待したい。



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