2014年1月21日火曜日

「LoL観戦記: LCS EU/NA Week1」

EUとNA、それぞれでLCS Springが始まった
Week1の特徴をある程度まとめておくことにする




・主要なPick

左にいくほどBan/Pick rateが高くなっている

Top: Mundo/ Shyvana/ Renek/ Nasus/ Trundle/ WW
Jungle: Elise/ Vi /Lee Sin/Eve / Olaf/ Khazix
Mid: Kassadin/ Gragas/ Ziggs/ Leb/ Kayle/ Zed/ Orianna/ Yasuo/ Riven
ADC: Jinx/ Lucian/ Sivir/ Cait
Support: Annie/ Thresh/ Leona/ Lulu/ Nami

・各Roleの特徴(『Game 4 Broke』 「北米のメタを理解する-Patch 3.14および3.15」より引用)

Top
Topレーンにとって、3.14の変更の多くは、「ハイパータンク」メタに有利に働いた。これらのチャンピオンはレーンにできる限り長く留まることで、ミニオンのプレッシャーを増すことでアドバンテージを獲得し、ビルド完成時期をも早めるというスタイルのチャンピオンである。競技シーンにおけるほとんどの試合では、2人の相対するtopレーナーたちは、試合時間の大部分を担当のレーンで過ごし、マップ上のオブジェクトを獲得する手助けをする場合のみ、レーンを離れる。こうしたtopレーンの別の側面を見てみると、topレーナーは容易に敵を振り切ることのできる離脱能力を持ち、敵チームからtopへと送られたメンバーの時間を無駄にさせることができる。1本のレーンのプレッシャーが消えれば、一方でチャンピオン1体分のアドバンテージによって他レーンやオブジェクトのプレッシャーは増加する。高い防衛能力、高いsustain、持続するAoEダメージを持つことから、これらのチャンピオンは集団戦でマークスマンのフォーカスを引きつける、大きな脅威となる。集団戦において、通常topレーナーは最後に死ぬ。キルするのが難しいのだ。
Jungle
3.14パッチでジャングルの仕様がいくつか変更されたが、ジャングラーの役割はさほど変わってはいない。Smiteはより頻繁に使用できるようになり、ジャングラー向けアイテムには、より攻撃的なプレイができるように収入補助が付加された。競技シーンでは序盤のバフ交換がよく見られる一方で、クールダウンが短縮されたSmiteのおかげで2番目のバフ獲得はより安全になった。ジャングラーは第一のイニシエーターを担い、スローをかけることで敵のFlashを消費させるようにスキルがデザインされていることも多い。試合の進行に伴って、ジャングラーは一般的にクールダウン減少とタンキーさに焦点を当てたビルドを行い、チームのためにLocket of the Iron Solariを選ぶことも多い。 
Mid
1対1のキルはあまり流行らなくなり、タワーからタワーへの転戦およびジャングラーのgankで、キルを確実に獲得するようになった。これがPatch 3.14の変更によるmidレーンのメタの変化である。2体のバーストメイジによる1対1の対決の代わりに、(siegeされることを防ぐために)ミニオンウェーブ処理能力に秀でるチャンピオンたちと、ある種の敵排除能力やスローを持つチャンピオンたちが、現時点では好んで使われている。攻撃的にも防御的にも、「Siege Control」がチームの焦点となっている一方で、依然としてピックされているpoke能力に秀でるmidチャンピオンたちの人気は、下火になってきている。
ADC
現在のメタにおける流行として、競技シーンでは素早くミニオンウェーブを処理できるチャンピオンたちが、最高にホットなピックとなっている。競技シーンで最もよく見られる、明らかに主流となっている3人のマークスマンは、Sivir・Lucian・Jinxの三人組である。マークスマンは現在のメタの焦点にはなっていないが、素のダメージ出力の高さとタレット攻略を通して、レイトゲームをキャリーするという点では信頼に値するチャンピオンである。攻撃的なsiegeを行う上でのマークスマンの主目的とは、タレットに対して多くのダメージを、できる限り安全に与えることだ(1ミニオンウェーブにつき、1~2発の攻撃を受けつつ)。防御的なsiegeを行う上では、速やかにミニオンウェーブを処理し、敵タンクに対してできる限り多くのバーストダメージを与えることである(タンクを離脱させ、レーンからのプレッシャーを和らげることが期待される)。
Support
Patch 3.14によって、サポートはレイトゲームにおいてより大きな影響力を持つに足る収入を得た(視界の支配権争いを除く)。ワードの設置制限により、チームにおける主なワード管理者というサポートの役割は減少し、サポートはチームのためのユーティリティ・アイテムをさらに購入するという選択肢を得ることとなった。現時点でサポートが最もよく購入するアイテムは、20% CDRおよびイニシエートやディスエンゲージに役立つ加速効果のアクティブを持つ、Talisman of Ascentionである。今や、サポートは戦闘を行う場所をコントロールするという責務を担っている。イニシエート、ピック(捕捉)、ディスエンゲージ、機動力強化が、彼らの武器である。 

・Lane Phaseの特徴

LCSにおいて特徴的だったのはTop LaneへのGankが少なかったことだ。現状のTopの「ハイパータンクメタ」においてはGankの成功率が低く、コストに対するリターンの見積もりが低くなっている。Junglerはその代わりに、MidやBotへのGankに集中するようになった。特にBotのKill Potentialが高い場合、JunglerはBotを中心にGankしていた。

Kill Potentialが高いBotのコンビは、「Jinx or Lucian + Annie,  Leona or Thresh」という組み合わせだ。強力なCCをもったSupportと、序盤から高いDPSを叩き出せるADC、そこにJunglerがGankすることでADCをSnowballさせるのが狙いだ。

そのJunglerだが、OlafがあまりPickされていないことが印象的だ。しかしこれはBotへのGank能力がEliseとViに劣っているからだと思われる。さらに印象的なのが、JunglingのスタートをTop Laneに近いBuffから始めていたことだ。青側だとしたら青Buffから、紫側だとしたら赤Buffから・・・。そうなった要因は推察できる。Bot LaneにおけるLv2到達速度の重要性だ。相手よりも先にLv2になることはその後のLaningを左右する大きな要素となっている。特に前述のKill Potentialが高い組み合わせが噛み合った場合、その影響は非常に大きなものとなる。敵よりも早くLv2になるためにはJunglingの補助をしている余裕はない。そのためTop寄りのBuffからJunglingを始めているのではないだろうか。

EUではあまりみられなかったが、NAでは主にTSMがLane Swapをしかけていた。これはWildturtleが試合後のInterviewでも答えていたように、序盤のObjectの価値がTower2本>Tower1本+Dragonとなっているためだ。そのためNAでは紫側になったらSwapをしかけるチームがEUよりも多かった。
CRSやEGはこれを活かすためにGragasをJunglerとしてPickし、序盤から強力なWave Clear能力を活かして1st towerを守り、Object Secureを狙ったCompを試したが、CRSはCLGのAphromooによるBlue Steal、EGはFB/SBを狙ったことにより狙い通りの試合展開に持ち込めずに失敗した。

Midは引用した文のように大きな変化はなかった。印象的だったのはDIG vs TSMにおけるBjergsenの動きだ。7:10あたり、MidをPushしきらずにBotへのGankに参加していた。この4men gankは成功したとは言えなかったが、互いのDuo+JunglerのKill Potentialが高い場合、そこにMidが加わることで大きな変化を加えようという試みは今後増えていくのかもしれない。

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