2013年12月9日月曜日

「LoL観戦記: Jin Air Falcons vs CJ Frost 1戦目」

今回の注目点は2つ

CJFの賢いPick
CJFが1v2 Laneを作った理由

以下、乱文




JIN AIR Falcons vs CJ Frost Game 1

Ban

JAF: Nunu/Rengar/Sivir
CJF: Syvana/Annie/Lucian

Pick

Elise(JAF) Olaf/Tarcik(CJF) Tryn/Renek(JAF) Mundo/Vayne(CJF) Ezreal/Karma(CJF) Kayle(CJF)

CJFの賢いPickについて

JAF2nd/3rd PickTrynRenekというものだった。Split Pushを核とした構成にするつもりなのがわかる。RenekTopを、TrynBotを押し、残りの3人でMidを押す・・・いわゆる1-3-1 Splitと言われる戦術だ。これに対し、CJF3rd/4th Pickで素晴らしい対応を見せてくれた。MundoVayneは共にTrynRenekへのCounter Pickだ。MundoQによるKitingHarassに優れており、またULTによるSurvivabilityがあるため、よほどTrynに装備差をつけられていない限りはPush負けすることはない。Vayneもまた1v1性能に優れており、BotRKを持ったVayne1人で対処することは至難と言えよう。そしてCJFは最後にKaylePickした。Lane PhaseにおいてTrynを潰すことができるし、また1v1も得意なChampだ。

Role

JAF
Top: Renek, Jungle: Elise, Mid: Tryn, ADC: Ezreal, Support: Karma
CJF
Top: Mundo, Jungle: Olaf, Mid: Kayle, ADC: Vayne, Support: Taric


Comp & Strategy


JAF
 先に述べたように、JAFRenekTrynPushを活かした1-3-1もしくは1-4 Splitを核とした構成だ。TrynTP/GhostというSummoner Spellであり、中盤以降は目標のObjectiveから最も遠いLaneSplit PushすることでObjectiveの確保につなげるつもりであろう。興味深いのはKarmaSupportとしてPickしたことだ。これは1-3-13の部分にPokeDisengage能力を追加することを意味する。KarmaE+MantraShield/MS UPは様々な場面で有用だ。

CJF
 CJF1-3-1もしくは1-4 Splitの形をとるが、少し特殊だ。基本的にはTPをもったMundoSplit Pushをするわけだが、しかしVayneKayle1v1に長けているためRotateによってはPushをすることもあるだろう。Split Pushを能動的にする、というよりもTrynSplit Pushを止めるという受動的な形でSplit Pushを実行することになるだろう。


In Game


 Start Itemをみると、TaricRelic ShieldではなくAncient Coinであることが興味深い。前日のKTB vs NJBSではKTBLeonaRelicStartし、途中からCoinに切り替えていた。彼らの考えとしては、RelicLane Phase用の、CoinTeam Fight Phase用のItemというものなのだろう。

 Lv1の動きはCJFTopを除いた4人で敵の青BuffInvadeし、そのままDuoTopに送ったことが興味深い。互いのDuoTop1v2性能を比べてみよう。まずはJAFから。RenekQSustainEBlinkを持っているため1v2を苦手とはしていない。EzrealKarmaというDuoPoke性能に秀でておりTower下にいる敵を追い出すことも可能で、さらにはGank耐性も高い。一方のCJFはどうだろうか。MundoQによるCS確保、そしてPassiveによるSustainがあり1v2はむしろ得意な方である。しかしVayneTaricというDuo1v2が苦手だ。TaricStunを使ったZoningは確かに強力だが、しかしTower下まで押しこんだときにHarassSiegeもできない。VayneHarassPushSiegeか、それぞれの場面でどれか1つしかできないしRangeも短いために1v2を苦手とするADCだ。そうであるにも関わらず、なぜCJF1v2 Laneを作ったのだろうか。この疑問は試合が進むにつれてわかってくる。

 予想通り7分にJAFが先にBot Towerを折った。だがしかし、資金差は広がらないどころか、むしろ1分後にはCJFと同じであった。CJFObjectiveをとっていないにも関わらず、である。原因はCS差だ。8分ちょうどの時点で、CJFTop/Jungler/ADCがそれぞれCS差を10程度つけていた。CJFはその後もDuoTopに、MundoBotに送っていた。その影響で9分にJAFDragonを確保する。CJFはそのままLane Assignを変えないため、JAFDuoJunglerと共にBotPushし、2nd Towerを折った。一方のCJFはその間にTop1st Towerを折った。JAFBotからMidRotateし、Mid1st Towerを折り、CJFJunglerと共にTop2nd Towerを折った。この時点で両チームのObjectiveの差は2つ、Tower1本とDragon1つである。合計1.4k弱、しかし実際の資金差は0.6k

 1230秒、JAFTrynBotに送り残りの4人をTopに送った。これに対しCJFVayneにそのままBotPushさせ、残りの4人をTopに送った。TopBot、それぞれで戦闘が起きた。そしてどちらにおいてもCJFがすばらしい動きをしていた。まずはBotTryn vs Vayne1v1が起きた。互いに同じようなItemBotRK+Dranであり、Lvも同じであった。互いにULTを使うもののKillにはつながらず、VayneHPで優位を得る結果となった。そしてTopではEzrealOlafQをくらってしまい、そこからCJFEngage、そのままEzrealを殺すことに成功した。


CJF1v2Laneを作った理由


 ここで、もしCJFが最初から通常のLane Assignをしていた場合のことを考えてみよう。注目はBot2v2Ezreal/Karma vs Vayne/Taricだ。いくらMadLifeが素晴らしいSupportとはいえ、序盤のEzreal/KarmaからVayneを守りFarmさせられるかというと難しいと言わざるを得ないだろう。CS差をつけられCore ItemであるBotRKを買うのが遅れてしまう。そうなるとRenekTrynを相手に1v1ができなくなってしまう・・・。CJFが恐れたのはこうなる可能性だろう。だからObjectiveを捨ててまでTopDuoを送りVayneCSを確保したのだ。

 JAF2回目のDragonを確保するが、しかしSide LaneSolo Pushできない。CJFTop/Mid/ADC、特にADCが育っており、対応できるのはTrynだけだ。RenekSunfireを先に買ってしまったためにMundoKayleの相手をすることができない。そしてCJFMid2nd Towerを捨ててTrynを狙い撃った。そのままMundoFarmをさせ、TaricVayneMidへ戻った。JAFで唯一Solo Pushが可能であったTrynが抑えられ、Rotateの主導権を失ってしまった。

 JAFは主導権を取り返すために2150秒にBaron Bait2220秒にはBaronを狩り始めるが、それぞれ失敗する。24分にはTop1st Towerを折り、そのまま2nd TowerPressureをかけるが、CJFEngageされEzrealしか生き残らないという結果になった。

 その後はCJFPush/Rotateの主導権を失わず、そのまま38分にJAFNexusを破壊し勝利した。

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