CJFの賢いPick
CJFが1v2 Laneを作った理由
以下、乱文
JIN AIR Falcons vs CJ Frost Game 1
・Ban
JAF: Nunu/Rengar/Sivir
CJF: Syvana/Annie/Lucian
・Pick
Elise(JAF) → Olaf/Tarcik(CJF) → Tryn/Renek(JAF) → Mundo/Vayne(CJF) → Ezreal/Karma(CJF) → Kayle(CJF)
・CJFの賢いPickについて
JAFの2nd/3rd PickはTrynとRenekというものだった。Split Pushを核とした構成にするつもりなのがわかる。RenekがTopを、TrynがBotを押し、残りの3人でMidを押す・・・いわゆる1-3-1 Splitと言われる戦術だ。これに対し、CJFは3rd/4th Pickで素晴らしい対応を見せてくれた。MundoとVayneは共にTrynとRenekへのCounter Pickだ。MundoはQによるKitingとHarassに優れており、またULTによるSurvivabilityがあるため、よほどTrynに装備差をつけられていない限りはPush負けすることはない。Vayneもまた1v1性能に優れており、BotRKを持ったVayneを1人で対処することは至難と言えよう。そしてCJFは最後にKayleをPickした。Lane PhaseにおいてTrynを潰すことができるし、また1v1も得意なChampだ。
・Role
JAF
Top: Renek, Jungle: Elise, Mid: Tryn, ADC:
Ezreal, Support: Karma
CJF
Top: Mundo, Jungle: Olaf, Mid: Kayle, ADC:
Vayne, Support: Taric
・Comp & Strategy
JAF
先に述べたように、JAFはRenekとTrynのPushを活かした1-3-1もしくは1-4 Splitを核とした構成だ。TrynはTP/GhostというSummoner Spellであり、中盤以降は目標のObjectiveから最も遠いLaneをSplit PushすることでObjectiveの確保につなげるつもりであろう。興味深いのはKarmaをSupportとしてPickしたことだ。これは1-3-1の3の部分にPokeとDisengage能力を追加することを意味する。KarmaのE+MantraのShield/MS UPは様々な場面で有用だ。
CJF
CJFも1-3-1もしくは1-4 Splitの形をとるが、少し特殊だ。基本的にはTPをもったMundoがSplit Pushをするわけだが、しかしVayneやKayleも1v1に長けているためRotateによってはPushをすることもあるだろう。Split Pushを能動的にする、というよりもTrynのSplit Pushを止めるという受動的な形でSplit Pushを実行することになるだろう。
・In Game
Start Itemをみると、TaricがRelic ShieldではなくAncient Coinであることが興味深い。前日のKTB vs
NJBSではKTBのLeonaがRelicでStartし、途中からCoinに切り替えていた。彼らの考えとしては、RelicはLane Phase用の、CoinはTeam Fight Phase用のItemというものなのだろう。
Lv1の動きはCJFがTopを除いた4人で敵の青BuffにInvadeし、そのままDuoをTopに送ったことが興味深い。互いのDuoとTopの1v2性能を比べてみよう。まずはJAFから。RenekはQのSustainやEのBlinkを持っているため1v2を苦手とはしていない。EzrealとKarmaというDuoはPoke性能に秀でておりTower下にいる敵を追い出すことも可能で、さらにはGank耐性も高い。一方のCJFはどうだろうか。MundoはQによるCS確保、そしてPassiveによるSustainがあり1v2はむしろ得意な方である。しかしVayneとTaricというDuoは1v2が苦手だ。TaricのStunを使ったZoningは確かに強力だが、しかしTower下まで押しこんだときにHarassもSiegeもできない。VayneもHarassかPushかSiegeか、それぞれの場面でどれか1つしかできないしRangeも短いために1v2を苦手とするADCだ。そうであるにも関わらず、なぜCJFは1v2 Laneを作ったのだろうか。この疑問は試合が進むにつれてわかってくる。
予想通り7分にJAFが先にBot Towerを折った。だがしかし、資金差は広がらないどころか、むしろ1分後にはCJFと同じであった。CJFがObjectiveをとっていないにも関わらず、である。原因はCS差だ。8分ちょうどの時点で、CJFはTop/Jungler/ADCがそれぞれCS差を10程度つけていた。CJFはその後もDuoをTopに、MundoをBotに送っていた。その影響で9分にJAFがDragonを確保する。CJFはそのままLane Assignを変えないため、JAFのDuoはJunglerと共にBotをPushし、2nd Towerを折った。一方のCJFはその間にTopの1st Towerを折った。JAFはBotからMidへRotateし、Midの1st Towerを折り、CJFはJunglerと共にTopの2nd Towerを折った。この時点で両チームのObjectiveの差は2つ、Tower1本とDragon1つである。合計1.4k弱、しかし実際の資金差は0.6k。
12分30秒、JAFはTrynをBotに送り残りの4人をTopに送った。これに対しCJFはVayneにそのままBotをPushさせ、残りの4人をTopに送った。TopとBot、それぞれで戦闘が起きた。そしてどちらにおいてもCJFがすばらしい動きをしていた。まずはBotでTryn vs Vayneの1v1が起きた。互いに同じようなItem、BotRK+Dranであり、Lvも同じであった。互いにULTを使うもののKillにはつながらず、VayneがHPで優位を得る結果となった。そしてTopではEzrealがOlafのQをくらってしまい、そこからCJFがEngage、そのままEzrealを殺すことに成功した。
・CJFが1v2Laneを作った理由
ここで、もしCJFが最初から通常のLane Assignをしていた場合のことを考えてみよう。注目はBotの2v2、Ezreal/Karma vs Vayne/Taricだ。いくらMadLifeが素晴らしいSupportとはいえ、序盤のEzreal/KarmaからVayneを守りFarmさせられるかというと難しいと言わざるを得ないだろう。CS差をつけられCore ItemであるBotRKを買うのが遅れてしまう。そうなるとRenekやTrynを相手に1v1ができなくなってしまう・・・。CJFが恐れたのはこうなる可能性だろう。だからObjectiveを捨ててまでTopにDuoを送りVayneのCSを確保したのだ。
JAFは2回目のDragonを確保するが、しかしSide LaneをSolo Pushできない。CJFのTop/Mid/ADC、特にADCが育っており、対応できるのはTrynだけだ。RenekはSunfireを先に買ってしまったためにMundoとKayleの相手をすることができない。そしてCJFはMidの2nd Towerを捨ててTrynを狙い撃った。そのままMundoにFarmをさせ、TaricとVayneはMidへ戻った。JAFで唯一Solo Pushが可能であったTrynが抑えられ、Rotateの主導権を失ってしまった。
JAFは主導権を取り返すために21分50秒にBaron Bait、22分20秒にはBaronを狩り始めるが、それぞれ失敗する。24分にはTopの1st Towerを折り、そのまま2nd TowerにPressureをかけるが、CJFにEngageされEzrealしか生き残らないという結果になった。
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