今回の試合における注目点は2つ
DragonかTowerか、Objectiveの判断
Lee SinとEliseというGankerの活かし方
以下、乱文
KT Rolster Bullets vs NaJin Black Sword Game 1
・Ban
KTB: Lucian/Dr. Mundo/Annie
NJBS: Kassadin/Sivir/Eve
・Pick
Nidalee(KTB) → Rengar/Olaf(NJBS) → Lee Sin/Ezreal(KTB)
→ Syndra/Sona(NJBS) → Elise/Leona(KTB) → Vayne(NJBS)
・Role
KTB
Top: Lee Sin, Jungle: Elise, Mid: Nidalee,
ADC: Ezreal, Support: Leona
NJBS
Top: Rengar, Jungle: Olaf, Mid: Syndra,
ADC: Vayne, Support: Sona
・Comp & Strategy
KTB
注目はLee SinのSummoner SpellがIgniteではなくTPであること。このことからLee SinをSplit Pusherとして運用しようという意図がうかがえる。Nidalee、Ezrealは共に強力なPokerであるし、Elise、LeonaはEngage/Disengageに長けている。KTBはSplit Push/Poke Compであると言えるだろう。
NJBS
3.13 patchから韓国鯖ではRengarをTanky Buildで運用することが好まれている。Tanky
Rengarの強みはLane Phaseの安定性、FailしてもCome Backが容易であること、Push性能、ULTを使った逃げ性能とPick性能があげられる。Olaf、Syndra、Vayneはそれぞれ少数戦が得意なchampである。CompとしてはSplit Push/Pick Compと言えるだろう。
・In Game
1分、NJBSはTopにLee Sinがいることを確認するとDuoをTopへ、RengarをBotへ移動させた。KTBもLee SinをBotへ移動させたが、DuoはそのままBotにいた。NJBSはSwap、KTBはLane BushからのGankを狙ったものだろう。KTBはNJBSの動きを把握できていなかったのでRengarがBotに来たことは予想外だったはずだ。
1分55秒、KTBは自陣の赤Buffからスタート、一方のNJBSは敵陣の青Buffからスタートした。KTBはあらかじめ自陣の旧Banana BushにTrinket Wardを置いていたので、Olafが青BuffをStealしたことを察知することができた。そのまま敵陣の青Buffにいき、Leonaと共にStealした。OlafもSyndraが置いたTrinket WardでEliseの姿を確認しつつ自陣の赤Buffを狩った。
3分、OlafはDouble Golemを狩った後、一直線に自陣の青Buffのところまで移動した。なぜここでTopにPressureをかけたり、自陣WraithやWolvesを狩らなかったのか。Olafは序盤のDive性能が高いわけではなく、一方のEliseは序盤から強力なDive性能を持っている。またLee SinとRengarの序盤の対Dive性能を比べると、Lee Sinが大きく勝っている。この2つの要素から、EliseのBotへのGankを警戒したのだろう。
そのEliseは序盤のNidaleeのFarmを手助けするためにMidにPressureをかけにいった。そのまま自陣の青Buffの小さいリザードを処理し、TopのCoverに入る。ここでなぜGankではなくCoverを選択したのか。そもそもMidを通ってTop方面へ行くことをSyndraに確認されているわけだから、Gankが察知されやすい状況であったことがまず1つ。次にTopの状況が非常に悪かったことも要因だろう。Tower前にMinionが大量にたまっている状態であった。Lee SinはEliseがTopにやってきた時点でLv2であり、一方の相手のDuoは共にLv3であった。この状況でGankをしたとしても成功するかどうかは難しい所であり、もしGankが失敗した場合はどちらかが死ぬか、もしくは例え死ななかったとしても大量のMinionを失うことになりLee Sinは大きなビハインドを背負うことになってしまうだろう。
6分15秒、Lee SinがBotのWardにTPをしてEliseと共にRengarにGankをしかける。Gank自体は成功しなかったが、そのままDragonを狩ることに成功する。ここでBot TowerではなくDragonを選択したことが後々のTop Laneに影響してくる。一方のNJBSはTop Towerを折り、そのまま2nd TowerまでPushした。
その後、NJBSは1-1-2のLane Assignに戻した。Lee SinはSlow Pushをし、Eliseは自陣青BuffのBushにPink Wardを置く。RengarがそのBushにStealth Wardを置くがPink Wardで看破されているため即座に破壊されてしまう。
・Bot TowerではなくDragonを優先したことによるTopへの影響
KTBがDragonを優先したことで、RengarはFarmしづらくなっていた。なぜそうなったのか、原因を探ってみる。そもそも、Lee SinはLv1でBot Gankを、またLv4でTP Gankを試みた。これによりRengarとの差はCSではなくEXPの面で出来ていた。このままLee SinとRengarをマッチアップさせるとLee Sinが抑え込まれてしまう可能性が大きい。そこでEliseの手助けが必要になるわけだが、しかしそれは非常に読まれやすい。ここでもしDragonを確保していなかった場合の事を考えてみる。NJBS側としては簡単だ。DragonにPressureをかけることで相手のEliseをひきつけ、Topを1v1の状況にするだけでいい。もしTopにEliseが現れたらそのままDragonを確保し、その後Rengarを手助けすればいい。一方のKTB側は難しい選択となる。Dragonを捨てTopの手助けをするか、もしくはDragon周辺で4v4をしかけるか・・・。
さて、実際のKTBはDragonを確保していたためにTopの手助けに集中することができた。RengarはFarmをするためにLaneの奥深くまでいかなければならない状況だが、しかし青Buff周辺の視界を確保できなかったため常にEliseのGankの脅威にさらされていた。NJBSとしてはこの状況を改善するためにOlafをTopに送るしかない。Eliseはそれを見越して素早い判断でOlafが来る前にRengarにGankをしかけた。途中でOlafのHelpが間に合うがRengarは殺されてしまう。そのままLee SinはFarmをし、10分30秒の時点でLee SinとRengarのCS差は21となった。
・Lee SinとElise、2人のGankerによるPressure
KTBは面白い戦術を披露してくれた。Topの状況が好転し、Eliseの手助けが必要なくなった。そこでLee SinはTopのPushとMidへのGank、EliseはBotへのGankと敵陣の青Buff周辺のControlといった形で、それぞれがGanker/Pressure Creatorとして動き始めた。
Lee SinのMidへのGankは11分、15分、16分30秒の3回。18分にもMidに顔を出すが、これはGankというよりもTower Siegeへの参加と言った方が良い。Midに移動する際には必ずMinionを敵のTowerに押し付けていた。
一方のEliseのBotへのGankは11分、12分、15分の3回、そしてMidへのGankが16分の1回。興味深いことに、9分のRengarへのGank以降、Eliseは22分過ぎまでTopに一度も寄っていない。20分にようやく自陣のWolvesを狩ったが、それまでの約11分間は常にBot Laneの近くにCampしていた。
Lee SinがMapの上半分を、Eliseが下半分を担当している形だ。これによりNJBSのMidとBotは絶え間ないPressureに曝されることになった。RengarがそのPressureを和らげるためにULTを使ってMidやBotにRoamをしていたが効果的だったとは言い難い。Tanky Rengarは言うまでもなくAssassin性能に欠けているため、Lane Gankの成功率は低くなりがちだ。もしRengarがTopの2nd TowerにPressureをかけていたらどうなったのか、気になるところだ。
22分の時点でKTBとNJBSの資金差は5kにまで広がっていた。KTBはこの資金差とLee SinとEliseが作り出したMap Controlを活かしてそのまま試合に勝利した。
0 件のコメント:
コメントを投稿