2013年12月5日木曜日

「LoL観戦記: KT Rolster Bullets vs NaJin Black Sword 1戦目」

LoL観戦記をシリーズ化できたらいいなぁ

今回の試合における注目点は2つ
DragonかTowerか、Objectiveの判断
Lee SinとEliseというGankerの活かし方

以下、乱文


KT Rolster Bullets vs NaJin Black Sword Game 1

Ban

KTB: Lucian/Dr. Mundo/Annie
NJBS: Kassadin/Sivir/Eve

Pick

Nidalee(KTB) Rengar/Olaf(NJBS) Lee Sin/Ezreal(KTB) Syndra/Sona(NJBS) Elise/Leona(KTB) Vayne(NJBS)

Role

KTB
Top: Lee Sin, Jungle: Elise, Mid: Nidalee, ADC: Ezreal, Support: Leona
NJBS
Top: Rengar, Jungle: Olaf, Mid: Syndra, ADC: Vayne, Support: Sona


Comp & Strategy


KTB
注目はLee SinSummoner SpellIgniteではなくTPであること。このことからLee SinSplit Pusherとして運用しようという意図がうかがえる。NidaleeEzrealは共に強力なPokerであるし、EliseLeonaEngage/Disengageに長けている。KTBSplit Push/Poke Compであると言えるだろう。

NJBS
3.13 patchから韓国鯖ではRengarTanky Buildで運用することが好まれている。Tanky Rengarの強みはLane Phaseの安定性、FailしてもCome Backが容易であること、Push性能、ULTを使った逃げ性能とPick性能があげられる。OlafSyndraVayneはそれぞれ少数戦が得意なchampである。CompとしてはSplit Push/Pick Compと言えるだろう。


In Game


1分、NJBSTopLee Sinがいることを確認するとDuoTopへ、RengarBotへ移動させた。KTBLee SinBotへ移動させたが、DuoはそのままBotにいた。NJBSSwapKTBLane BushからのGankを狙ったものだろう。KTBNJBSの動きを把握できていなかったのでRengarBotに来たことは予想外だったはずだ。

 155秒、KTBは自陣の赤Buffからスタート、一方のNJBSは敵陣の青Buffからスタートした。KTBはあらかじめ自陣の旧Banana BushTrinket Wardを置いていたので、Olafが青BuffStealしたことを察知することができた。そのまま敵陣の青Buffにいき、Leonaと共にStealした。OlafSyndraが置いたTrinket WardEliseの姿を確認しつつ自陣の赤Buffを狩った。

 3分、OlafDouble Golemを狩った後、一直線に自陣の青Buffのところまで移動した。なぜここでTopPressureをかけたり、自陣WraithWolvesを狩らなかったのか。Olafは序盤のDive性能が高いわけではなく、一方のEliseは序盤から強力なDive性能を持っている。またLee SinRengarの序盤の対Dive性能を比べると、Lee Sinが大きく勝っている。この2つの要素から、EliseBotへのGankを警戒したのだろう。

 そのEliseは序盤のNidaleeFarmを手助けするためにMidPressureをかけにいった。そのまま自陣の青Buffの小さいリザードを処理し、TopCoverに入る。ここでなぜGankではなくCoverを選択したのか。そもそもMidを通ってTop方面へ行くことをSyndraに確認されているわけだから、Gankが察知されやすい状況であったことがまず1つ。次にTopの状況が非常に悪かったことも要因だろう。Tower前にMinionが大量にたまっている状態であった。Lee SinEliseTopにやってきた時点でLv2であり、一方の相手のDuoは共にLv3であった。この状況でGankをしたとしても成功するかどうかは難しい所であり、もしGankが失敗した場合はどちらかが死ぬか、もしくは例え死ななかったとしても大量のMinionを失うことになりLee Sinは大きなビハインドを背負うことになってしまうだろう。

 615秒、Lee SinBotWardTPをしてEliseと共にRengarGankをしかける。Gank自体は成功しなかったが、そのままDragonを狩ることに成功する。ここでBot TowerではなくDragonを選択したことが後々のTop Laneに影響してくる。一方のNJBSTop Towerを折り、そのまま2nd TowerまでPushした。

 その後、NJBS1-1-2Lane Assignに戻した。Lee SinSlow Pushをし、Eliseは自陣青BuffBushPink Wardを置く。RengarがそのBushStealth Wardを置くがPink Wardで看破されているため即座に破壊されてしまう。


Bot TowerではなくDragonを優先したことによるTopへの影響


 KTBDragonを優先したことで、RengarFarmしづらくなっていた。なぜそうなったのか、原因を探ってみる。そもそも、Lee SinLv1Bot Gankを、またLv4TP Gankを試みた。これによりRengarとの差はCSではなくEXPの面で出来ていた。このままLee SinRengarをマッチアップさせるとLee Sinが抑え込まれてしまう可能性が大きい。そこでEliseの手助けが必要になるわけだが、しかしそれは非常に読まれやすい。ここでもしDragonを確保していなかった場合の事を考えてみる。NJBS側としては簡単だ。DragonPressureをかけることで相手のEliseをひきつけ、Top1v1の状況にするだけでいい。もしTopEliseが現れたらそのままDragonを確保し、その後Rengarを手助けすればいい。一方のKTB側は難しい選択となる。Dragonを捨てTopの手助けをするか、もしくはDragon周辺で4v4をしかけるか・・・。

 さて、実際のKTBDragonを確保していたためにTopの手助けに集中することができた。RengarFarmをするためにLaneの奥深くまでいかなければならない状況だが、しかし青Buff周辺の視界を確保できなかったため常にEliseGankの脅威にさらされていた。NJBSとしてはこの状況を改善するためにOlafTopに送るしかない。Eliseはそれを見越して素早い判断でOlafが来る前にRengarGankをしかけた。途中でOlafHelpが間に合うがRengarは殺されてしまう。そのままLee SinFarmをし、1030秒の時点でLee SinRengarCS差は21となった。


Lee SinElise2人のGankerによるPressure


 KTBは面白い戦術を披露してくれた。Topの状況が好転し、Eliseの手助けが必要なくなった。そこでLee SinTopPushMidへのGankEliseBotへのGankと敵陣の青Buff周辺のControlといった形で、それぞれがGanker/Pressure Creatorとして動き始めた。

 Lee SinMidへのGank11分、15分、1630秒の3回。18分にもMidに顔を出すが、これはGankというよりもTower Siegeへの参加と言った方が良い。Midに移動する際には必ずMinionを敵のTowerに押し付けていた。

 一方のEliseBotへのGank11分、12分、15分の3回、そしてMidへのGank16分の1回。興味深いことに、9分のRengarへのGank以降、Elise22分過ぎまでTopに一度も寄っていない。20分にようやく自陣のWolvesを狩ったが、それまでの約11分間は常にBot Laneの近くにCampしていた。

 Lee SinMapの上半分を、Eliseが下半分を担当している形だ。これによりNJBSMidBotは絶え間ないPressureに曝されることになった。RengarがそのPressureを和らげるためにULTを使ってMidBotRoamをしていたが効果的だったとは言い難い。Tanky Rengarは言うまでもなくAssassin性能に欠けているため、Lane Gankの成功率は低くなりがちだ。もしRengarTop2nd TowerPressureをかけていたらどうなったのか、気になるところだ。

 22分の時点でKTBNJBSの資金差は5kにまで広がっていた。KTBはこの資金差とLee SinEliseが作り出したMap Controlを活かしてそのまま試合に勝利した。

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